まず「30坪=屋根の大きさ」ではない
30坪は、家の“床”の広さ(延床面積)の目安です。でも屋根は、形によって面積が大きく変わります。
- 屋根がシンプル(切妻・片流れ) → 塗る面積が比較的少ない
- 屋根が複雑(寄棟・段差が多い・谷が多い) → 塗る面積が増え、手間も増える
つまり同じ30坪でも、屋根が大きい家・小さい家が普通にあります。
費用を決める「4つの主役」
屋根塗装の見積もりは、だいたい次の4つで決まります。
① 足場代(ほぼ必須)
屋根は高所作業です。安全のため、多くの家で足場を組みます。
ここがポイントで、足場代は塗料のグレードに関係なく発生します。だから「塗料を安くしても、思ったほど下がらない」ことがあります。
② 屋根の洗浄・下地処理
塗装は“色を塗る作業”と思われがちですが、実際は塗る前の準備が命です。
コケや汚れを落とし、傷んだ部分を整えないと、どんな高級塗料でも早く剥がれます。
③ 塗る面積(㎡)
当然ですが、塗る面積が増えるほど費用は上がります。
「30坪なので一律いくら」というより、屋根の実測㎡で計算されるのが普通です。
④ 塗料の種類
塗料は性能が上がるほど高くなります。
ただし、塗料だけで判断すると失敗します。なぜなら屋根の素材や劣化状況によって、そもそも向き不向きがあるからです。
30坪の屋根塗装で“見積もりがブレる”典型パターン
同じ30坪でも、見積もりに差が出やすいのはこんなケースです。
- 屋根にコケ・藻が多く、洗浄や下地処理が増える
- ひび割れ・板金の浮きがあり補修が必要
- 以前の塗膜が傷んでいて、下塗りを強化する必要がある
- 屋根が急勾配で、作業が難しくなる
- 付帯部(棟板金、雪止めなど)も同時に塗るかどうかで変わる
ここを無視して「とにかく安く」と進めると、数年で剥がれて結局高くつくことが起きます。
失敗しないための見積もりチェック(30坪でも共通)
最後に、30坪の家で屋根塗装を頼むなら、これだけは押さえてください。
- 屋根面積(㎡)が見積書に書かれているか
- 下塗り・中塗り・上塗りが分かれているか(3工程)
- 「一式」が多すぎないか(内訳が不透明だと危険)
- 補修内容が具体的か(どこをどう直すか)
- 施工後の保証や点検の説明があるか
まとめ
30坪の屋根塗装は、「30坪だからこの価格」と決め打ちできません。費用の本質は、屋根の面積・形・傷み具合・足場・下地処理にあります。だからこそ、納得できる見積もりは「価格」より先に、根拠(㎡と工程と補修)がきちんと書かれています。
